昨年5月に新型コロナウイルスが5類に移行されてから1年が経ち、昨年のコロナ禍と比較すると、2024年のゴールデンウィーク(以下、GW)は賑わいは戻ったのでしょうか?
長引く円安、食品や光熱費などの値上げ、さらには年金受給額の実質的な目減りなどにより、多くの家庭では買い物や旅行に対する慎重な姿勢も見られているかもしれません。
これらの経済的要因は、買い控えなどの消費者の購買力や行動に影響を与えており、コロナ禍以降に旅行や買い物などの賑わいが戻る様子がある一方で、家計節約の必要性も根強く残っていることがうかがえます。
では実際のところ、今年のGWはどのように過ごした方が多かったのでしょうか。
また、今年の夏は8月13日(火)〜16日(金)がお盆休みとなり、土日が休みの会社の場合、8月10日(土)から数えて最大9連休となります。
夏季休暇は旅行にいかれる方も多い季節。今夏の長期休暇において、消費行動が回復するのか、資金調達方法についても注目し調査を行いました。
本調査では、全国の20代~30代の男女の合計1,049人を対象に、「2024年の夏季休暇」に関する調査を実施しましたので、その調査結果をお知らせいたします。
<調査サマリー>
・GW期間中はいくら使った?
・GWの過ごし方、「家でのんびりと過ごした」方が約半数。「旅行」は3割に届かず
・2024年の夏季休暇はどれくらい?約3割が4日〜5日の夏季休暇を取得予定
・【今年の夏休みはどこへ行く?】国内旅行人気TOP3は「北海道」「沖縄県」「東京都」。
・夏季休暇の予定として多いのは国内OR海外?旅行先を決めるポイントは?
・夏のボーナスに期待!?貯金や節約といった目先のお金で旅費の捻出が多数派。
・旅の資金調達に多様化の兆し
・まとめ
調査結果の全容は「ヤマワケ」のオウンドメディア「ヤマワケJOURNAL(ジャーナル)」にてご覧いただけます。
記事URL:https://we-capital.co.jp/journal/money-business/research-report-summer-vacation-06-24
GW期間中はいくら使った?
はじめに、今年のGW期間中に使った金額についてうかがいました。
「GW期間どのくらいお金を使いましたか?」と質問したところ、『1万円以上~5万円未満(39.6%)』に次いで『1万円未満(28.2%)』『5万円以上~10万円未満(19.8%)』という回答が上位に並びました。
1万円以上~5万円未満と回答した方の割合が約4割と最も多くなり、次に多いのは1万円未満と、3日~4日連休の割合が多いとされるGWにしては意外にも少ない結果となりました。
では、GW期間中はどのように過ごしたのでしょうか。
「GWはどのように過ごしましたか?具体的に教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『家でのんびりと過ごした(50.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『ショッピング(43.0%)』『旅行(28.4%)』と続きました。
コロナ禍が一段落したにもかかわらず、約半数が自宅で過ごした方が最も多いという結果となりました。次に、ショッピングという回答が多く、今年のGWは旅行に行くよりも、家で過ごされた方や買い物に出かけた方が多くいました。
では、最大9日間といわれる今年の夏の長期休暇は、どのような予定を立てているのでしょうか。
2024年の夏季休暇はどれくらい?
「今年の夏季休暇は、何日取得しましたか/する予定ですか?」と質問したところ、『5日(19.8%)』『夏季休暇はない(16.6%)』『4日(10.9%)』『3日(10.7%)』という回答が多く見られました。
夏季休暇を取得する方の中では、5日と回答した方の割合が約2割と最も多く、次いで4日の1割と3日の1割となり、合計約4割が3~5日前後の休暇を予定していると回答しました。
『9日(5.5%)』『10日以上(9.8%)』という回答者も一定数いたことから、長期休暇を最大限に楽しむ方がいる一方、夏季休暇はないと回答した方の割合も16.6%と高いことが明らかになりました。
【今年の夏休みはどこへ行く?】国内の人気観光地、第1位は北海道、2位は沖縄県!
ここまでの調査で、GWの消費金額と行動、そして夏季休暇の取得予定が明らかになりました。GW期間に使った金額が低いことから消極的とも取れる休暇の消費行動ですが、今年の夏休みはどうでしょうか?
そこで、夏季休暇に国内旅行へ行くなら…どこへ行きたいですか?と旅行先について質問しました。
結果は、『北海道(15.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『沖縄県(10.1%)』『東京都(7.9%)』と続きました。
北海道には函館山をはじめ、旭山動物園や五稜郭、また世界遺産に登録されている知床や富良野といった豊かな自然を満喫できる観光名所が豊富です。
沖縄に関しては、世界遺産に登録されている首里城跡や中城城跡などの琉球王国関連遺産群をはじめ、石垣島や宮古島など、美しい海に囲まれ、地元グルメを堪能できる観光地が目白押しの日本屈指の観光スポットです。
また、日本の中心である東京都には東京スカイツリーや浅草などの観光地があり、海外からの観光客も大勢訪れるように国内外から人気があります。
各地、さまざまな魅力がある地域ですが、どのように過ごしたいと考えているのでしょうか、詳しくお聞きしました。
■人気の観光地でどのように過ごしたい?
・【京都府】主にホテルや旅館でゆっくりするだけの旅行(20代/女性/兵庫県)
・【北海道】ススキノの繁華街で飲み歩きたい(30代/男性/東京都)
・【東京都】チケットが取れれば神宫球場でオールスタープロ野球をみる(30代/女性/新潟県)
・【沖縄県】八重山諸島をまわる。時間を忘れてのんびり過ごしたい(30代/男性/岐阜県)
・【大阪府】USJと食べ歩き(30代/女性/鹿児島県)
夏季休暇の予定として多いのは国内OR海外?旅行先を決めるポイントは
旅行の魅力は、国内だけでなく海外にもたくさんあります。
円安傾向にある今、国内旅行と海外旅行を比較すると、どのくらいの差が見られるのでしょうか?
「旅行先を選ぶ場合、国内と海外どちらの比率が多いですか?」と質問したところ、『国内(74.1%)』『どちらかというと国内旅行(18.7%)』『どちらかというと海外旅行(4.5%)』『海外旅行(2.7%)』と回答しました。
9割超が国内旅行と回答しました。
コロナ禍で需要が落ち込んだ海外旅行も徐々に回復の兆しを見せてはいますが、円安傾向が続くなど懸念材料はまだまだ残っており、復調までは遠いようです。
では、どのようにして旅行先を選んでいるのでしょうか。
そこで、「旅行先を選ぶ際、どのような目的や理由で選ぶことが多いですか?近しいものを教えてください(上位3つまで)」と質問したところ、『食べ物が美味しい(48.9%)』と回答した方が最も多く、『旅費が安い(44.9%)』と続きました。
旅行先で派手に羽を伸ばすというよりも、どちらかというとできるだけお金がかからない形で楽しみたいという方が今の傾向としては多いのかもしれません。
夏のボーナスに期待!?貯金や節約といった目先のお金で旅費の捻出が多数派。
国内旅行と海外旅行ではかかる旅費にも差があります。
実際のところ、それぞれの予算にどのくらい違いがあるのでしょうか?
まずは、前述の質問で「国内」「どちらかというと国内旅行」と回答した方に、「旅行の総予算はいくらくらいを想定していますか?」と質問したところ、『5万円以上~10万円未満(42.5%)』と回答した方が最も多く、『1万円以上~5万円未満(30.8%)』『10万円以上~20万円未満(15.1%)』と続きました。
続いて、「海外旅行」「どちらかというと海外旅行」と回答した方では、『10万円以上~20万円未満(27.6%)』と回答した方が最も多く、『5万円以上~10万円未満(22.4%)』『20万円以上~30万円未満(19.7%)』と続きました。
国内・国外を検討されている方は、GW期間の費用より多くのお金を使うことを予定されている方が多いことがわかります。
旅の資金調達に多様化の兆し
最近では激安海外旅行というのもあることから、そこまで明確な差は見られませんでしたが、海外旅行の場合は最低でも5万円以上を想定している方が多いようです。
さらに、「その予算はどのように捻出する予定ですか?(上位2つまで)」と質問したところ、『夏のボーナス(46.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『貯金(44.3%)』『節約(35.4%)』『投資・資産運用(6.6%)』『副業やアルバイト(5.6%)』『買い物やサービス利用で貯まるポイント(3.8%)』『マイレージポイント(3.5%)』『オークションやフリマに出品(2.9%)』『クラウドファンディング(2.6%)』と続きました。
TOP3以外では少数ではありますが、投資や資産運用といった回答も一定数ありました。最近では、比較的短期間でリターンを期待できる商品もあります。
旅費の捻出方法も、多様化傾向にあるのかもしれません。
まとめ
今回の調査で、GW期間中は自宅で過ごしていた方が約半数と最も多いことが明らかになりました。
GW期間に使った金額が低いことから消費行動自体も消極的だった様子がうかがえます。しかし、8月の夏季休暇に使用する金額がGWよりも高いことからGWよりも消費行動が盛り上がることも期待ができそうです。
また、現在は海外旅行よりも国内旅行をしたいという方が9割とかなり多く、北海道や沖縄県、東京都といった人気スポットで「美味しいものを食べたい」「旅費を安く抑えたい」「人気の観光地を訪れたい」と考える傾向にあるようです。
旅費に関しては、夏のボーナスや貯金、節約することで捻出している方が多数でした。ただ、旅費の捻出方法は多様化の傾向も見られ、上記以外では「投資や資産運用」や「ポイ活」「クラウドファンディング」といった方法で旅行資金を貯めている方も一定数いることが分かりました。
「ヤマワケ」のオウンドメディア「ヤマワケJOURNAL(ジャーナル)」では、上記の情報に加えて以下の項目についても詳細にまとめております。
・旅行資金準備の手段として、不動産クラウドファンディングに興味がある人も約半数
調査結果の全容を以下のリンクより是非ご覧ください。
記事URL:https://we-capital.co.jp/journal/money-business/research-report-summer-vacation-06-24
調査概要
【調査概要】「2024年の夏季休暇」に関する調査
【調査期間】2024年5月18日(土)~2024年5月20日(月)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,049人
【調査対象】調査回答時に20代~30代の男女と回答したモニター
【調査元】We Capital株式会社(https://we-capital.co.jp/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ