マネー&ビジネス
2024.10.25
人生の節目を迎えると「若いうちにやっておくべきだった」と思うことが多々あるかと思います。
20代といった若いうちに自己成長のために新しいことに挑戦するのはとても大切です。
新しい趣味を見つけたり、異なる文化に触れたりすることで人生が豊かなものとなり視野を広めることができるでしょう。
しかし、社会人になりたての頃は何かとお金が足りないことも多く、行動に起こすのがなかなか難しいというのが現実かもしれません。
では、30~40代の方は、20代の頃にどのようなお金の使い方をしていたのでしょうか?
また、そのことについて振り返り、今後に向けてどのように考えているのでしょう。
本調査では、全国の30~40代の男女1,007人を対象に、「20代でのお金の使い方」に関する調査を実施しましたので、その調査結果をお知らせいたします。
はじめに、「20代で1番お金を使ったことを選んでください」と質問したところ、『旅行・レジャー(24.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『ファッション(12.7%)』『アニメ・ゲーム(12.1%)』となりました。
20代で旅行・レジャーに1番お金を使ったと回答した方が最多になりました。
では、年間どのくらいお金を使っていたのでしょうか。
そこで、「先ほど回答した項目に関して、年間でどれくらいのお金を使っていましたか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。
『5万円未満(21.4%)』
『5万円~10万円未満(17.5%)』
『10万円~20万円未満(16.3%)』
『20万円~30万円未満(12.4%)』
『30万円~50万円未満(10.5%)』
※全9項目中上位5位を抜粋
年間で使った金額として「5万円未満」「5万円~10万円未満」「10万円~20万円未満」といった方が多い傾向が示されました。
20代で1番お金を使ったことは個人によって様々ですが、20代でやって良かったと感じることは何なのでしょう。
続いて、「20代でやって良かったと感じていることを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『旅行をすること(38.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『交友関係を深めること(35.5%)』『恋愛をすること(33.9%)』となりました。
20代で1番お金を使ったこととして「旅行・レジャー」が1位になったように、20代で旅行をして良かったと感じている方が4割近くいるようです。
30~40代になると家庭を持つ方が多くなり、自由に使えるお金や時間は少なくなるでしょう。
そのため、20代の独身のときに旅行で知らない土地へ行ったり、異文化に触れたりしたことは貴重な経験として心に残っているのかもしれません。
また、交友関係を深めることや恋愛をすることも20代でやって良かったと感じる方が多いことが示されました。
20代でやって良かったと感じていることが判明しましたが、20代でもっとやっておくべきだったと思うことはあるのでしょうか。
「20代でもっとやっておくべきだったと後悔していることを教えてください(上位2つまで選択可)」と質問したところ、『貯金(42.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『投資(29.5%)』『勉強・自己投資(26.8%)』となりました。
4割の方が、20代でもっと貯金をしておくべきだったと感じているようです。
また、投資も「もっとやっておくべきだった」と感じている方が多い結果になりました。
では、できなかった理由とは一体何なのでしょうか。
そこで、「20代でそれらのことができなかった理由として当てはまるものを教えてください(上位2つまで選択可)」と質問したところ、『知識がなかった(39.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『それが必要だと気付けなかった(31.6%)』『お金が足りなかった(26.3%)』となりました。
約4割の方が、知識がなかったことから20代の時にはできなかったようです。
また、20代では「それが必要だと気付けなかった」「お金が足りなかった」といった理由も上位に挙がりました。
この結果から、20代の段階でお金に対する正しい知識を持つ必要性があることがわかります。
「老後2000万円問題」が巻き起こったのが2019年、今年から新NISAが開始になったことから、20代の頃にはなかった危機感を持つようになり、投資を始めた方も多いでしょう。
調査結果から、20代の頃からお金に関する正しい知識を身につけ、将来の資産形成を考えるべきだったと後悔していることがわかります。
20代を振り返って、お金に関して後悔を感じている方こそ、手間のかからない投資や少額からの投資などで将来への備えを始めてみるといいかもしれません。
先程の調査結果で、20代でもっとやっておくべきだったこととして「貯金」と回答した方が最多になりました。
では、20代の頃はどのくらい貯金があったのでしょうか。
「20代の頃、どのくらい貯金がありましたか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。
『全くない(25.7%)』
『30万円未満(14.0%)』
『30万~50万円未満(9.5%)』
『50万円~100万円未満(16.2%)』
『100万円~200万円未満(9.5%)』
『200万円~300万円未満(8.6%)』
『300万円~400万円未満(6.5%)』
『400万円~500万円未満(2.3%)』
『500万円以上(7.7%)』
20代の頃は、貯金が「全くない」と回答した方が最多となったものの、貯金があった方の金額は「50万円~100万円未満」や「30万円未満」が多い結果になりました。
では、20代の頃はどのようにして貯金をしていたのでしょうか。
そこで、「20代の頃どのようにしてお金を貯めましたか?(複数回答可)」と質問したところ、『就職(67.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『定期的な貯蓄(25.3%)』『アルバイト(21.0%)』となりました。
7割近い方が、20代は就職をして、働いたお金を貯めていたようです。
また、定期的な貯蓄やアルバイトといった回答も上位になり、少しづつ貯めていた方が多い様子がうかがえます。
金融広報中央委員会が令和5年に発表した、20代単身者の平均貯蓄額は139万円です。※
今回の調査で、30~40代は20代の頃の貯蓄額が現在の20代の平均貯蓄額より下回っている方が多いことがわかりました。
今の20代の方の貯蓄額が多い要因は、新NISAによる若年層への投資の浸透が影響しているのかもしれません。
※参考:「知るぽると」金融広報中央委員会より(https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2023/23crosst001.html)
近年では、老後資金についてどのくらい必要かといった話題を耳にするかと思いますが、老後資金がたまる見込みはあるのでしょうか。
「老後は単身は約3,000万円・夫婦で約5,000万円が必要だといわれていますが、貯まる見込みはありますか?」と質問したところ、『十分に可能(8.1%)』『努力次第で可能(25.0%)』『かなり難しい(31.7%)』『ほぼ不可能(35.2%)』という回答結果になりました。
7割の方が「かなり厳しい」「ほぼ不可能」と回答しており、老後資金を確保するのが厳しい、不可能と感じているようです。
では、老後資金として単身は約3,000万円、夫婦で約5,000万円あれば安心だと思う方はどのくらいいるのでしょうか。
そこで、「老後、単身は約3,000万円・夫婦で約5,000万円あれば安心だと思いますか?」と質問したところ、7割近い方が『あまり安心できない(43.7%)』『全く安心できない(21.9%)』と回答しました。
単身は約3,000万円、夫婦は約5,000万円といった老後資金でも安心できないと感じている方が多いようです。
では、30~40代のみなさんは老後資金をどのようにして準備している、あるいはする予定なのでしょうか。
「老後資金を主にどのようにして準備していますか(準備する予定ですか)?」と質問したところ、『定期的な貯蓄(33.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『投資(25.6%)』『生活費の見直し(20.0%)』となりました。
3割の方が、定期的な貯蓄で老後資金を準備している、する予定のようです。
また、「投資」と回答した方も2番目に多い結果になり、投資への関心が集まっていることが示されました。
今回の調査結果で、30~40代男女の20代の頃のお金の使い方や貯金額などが明らかになりました。
20代は「旅行・レジャー」「ファッション」などに1番お金を使った方が多く、20代にやって良かったこととして「旅行」「交友関係を深める」「恋愛をする」などが上位になりました。
一方で、知識がなかったり必要だと気付けなかったりしたことから、20代にもっと貯金や投資をやっておくべきだったと後悔していることも本調査で明らかになりました。
この結果から、20代の段階でお金に対する正しい知識を持つことが必要であると言えるでしょう。
また、20代の頃の貯金額については『全くない』と回答した方が最多となったものの、貯金があった方は『50万円~100万円未満』が多く、主に就職や定期的な貯蓄で貯めていたようです。
さらに、老後資金を単身で約3,000万円、夫婦で約5,000万円という金額が貯まる見込みについては、「かなり厳しい」「ほぼ不可能」と回答した方が7割近くを占める結果になりました。
老後資金は、定期的な貯蓄に次いで投資で備えると回答した方が多い結果となり、投資をして計画的に資産を増やしていこうと考えている様子がうかがえます。
老後を迎えて後悔することのないよう、貯蓄や生活の見直しに加えて投資を検討してみてはいかがでしょうか。
調査概要
【調査概要】「20代でのお金の使い方」に関する調査
【調査期間】2024年8月14日(水)~2024年8月15日(木)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,007人
【調査対象】調査回答時に全国の30~40代の男女であると回答したモニター
【調査元】WeCapital株式会社(https://we-capital.co.jp/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
本コンテンツは、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものです。投資家は投資商品ごとのリスクを十分理解したうえで、投資について調査・検討し、自らの責任の下で投資を行うようお願いします。掲載されている情報を基に損害を被った場合でも、運営会社及び情報発信元は一切の責任を負いません。本コンテンツに掲載される情報は、弊社が信頼できると判断した情報源を元に作成していますが、その情報の確実性を保証したものではありません。なお、本コンテンツの記載内容は予告なしに変更することがあります。
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