用語解説
2024.08.04
私たちの生活を直撃する物価高、実質賃金のマイナスや老後の年金不足問題など…お金に対する不安がなくなることはありません。
貯蓄から投資へという風潮のなか、節約や貯金をするよりかは投資にチャレンジしてみようと思う方も少なくないでしょう。
しかし、投資にはリスクが伴うため、リターンが大きな投資ほどリスクも比例して大きくなるものです。ギャンブルとは違い、投資商品の特性を学ぶことで計画的に資産運用をすることができますが、学ぶための努力と時間は不可欠です。
本記事では、投資の勉強を始めたいけど何をしたら良いか迷っている方や投資の勉強がなかなか続かない…という悩みを持たれている方に向けて、投資の勉強方法についてご紹介します。
まずはじめに、投資の主な勉強方法を4つご紹介します。無理せずに続けられる、自分にあった方法を見つけられると、よりよく知識を身につけることができるでしょう。
新しい知識と出会える場所といえば本屋さんです。書店に行くと知識レベルに応じた投資の書籍が多数陳列されており、幅広く網羅的に先人たちの知恵や経験を吸収できます。読書によって思考を広げられ、理解を深める手助けにもなります。自分の目的、投資レベルに合わせて選択肢があるため、基礎知識から応用まで学べます。
投資の勉強におすすめの書籍を知りたい方は「投資の勉強にオススメの本10選をご紹介!知識をつけて将来に備えよう」をぜひ参考にしてください。
2つ目の方法はセミナーです。専門家の生の声を聞いて金融に関する知識を身につけられます。現在の日本の経済状況を踏まえ、旬なテーマについて専門家の意見も得られるため、より深く投資に対する知識を深められます。また、セミナーの参加を通じて投資家仲間のコミュニティを構築できることも。互いに情報共有できれば、新たな価値観に触れられる可能性もあります。
セミナーはオフィスビルで開催される企業・団体主催のイベントから、少人数の勉強会形式のものまで幅広いバリエーションがあります。近年ではYouTubeやオンラインサロンなどWeb媒体のセミナーも多いため、気になるセミナーは積極的に参加するのがおすすめです。ただし、セミナーのなかには、元本保証をうたう投資詐欺や、怪しい金融商品を勧誘してくる類もあります。金融庁主催のセミナーなど、信頼できる主催者が開催しているセミナーに参加するようにしましょう。
3つ目の方法は資格の取得です。資産運用に関連した資格取得に向けて勉強することで、基礎知識から専門性の高い領域まで網羅的に学習できます。例えば、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格なら、投資や資産管理の知識だけでなく、金融、不動産、住宅ローン、税制、保険、年金、相続など、人の一生にまつわる幅広い知識についての学習が可能です。
ほかにも、投資やお金に関連性のある資格としては、以下が挙げられます。
・公認会計士
・税理士
・中小企業診断士
・証券アナリスト
・証券外務員
・簿記
etc…
取得の難易度は資格によって異なるため、投資初心者の方は比較的合格率の高い3級ファイナンシャル・プランニング技能検定(国家資格)を選択するのがおすすめです。資格の取得ならば、勉強を通じて確かな知識を習得できます。
4つ目は、学習アプリやデモ取引ができるWebサイトです。仮想資金を使ったリアルタイムのトレードで取引を練習できるため、実際の値動きや資産増減を投資体験する上で資金を投じる必要がありません。
アプリであれば通勤や通学のスキマ時間に気軽に始められるのも嬉しいポイントです。
ここからは、投資について効率よく勉強するためのポイントについて解説します。日々忙しい毎日を送るなかで勉強の時間を確保するのは、簡単なことではありません。以下のポイントを参考にして、無駄のない効率的な学習を目指してください。
投資の勉強は、働きながらでも少しずつ継続する意識が重要です。例えば、通勤時間を利用して書籍を読む・朝起きてから30分だけセミナー動画を見るなど、毎日のちょっとした隙間時間でも投資の勉強は可能です。
無理にまとまった学習時間を確保して一気に学ぼうとすると、途中で挫折するかもしれません。自分のできる範囲でコツコツと少しずつ投資について知識を深めることを目指しましょう。
初めて投資について勉強する場合は、初心者向けの書籍や資格取得を通じて、基礎的な知識の習得をおすすめします。例えば、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得を兼ねてFP3級から勉強を始めたり、証券外務員も比較的難易度が低いといわれています。
上級者向けの資格や書籍は、難解な専門用語や前提知識が多数登場するため、初心者にはハードルが高いといえます。資格の場合、証券アナリストや公認会計士といった高度な知識を必要とするものが代表的といえるでしょう。挫折する可能性も高いため、自分の知識レベルに合わせた教材を選ぶことが大切です。
金融庁が公開している情報には、中高生向けに内容が調整されたものもあります。2022年4月からは高校での金融教育がスタートし、学校の授業でも投資に触れる機会が増えています。お金の知識は早い時期から学んでおいて損はないため、家族で楽しみながら投資の勉強を始めるのも1つの方法です。
家族の中でお金の話題をオープンに話すことで、日常的な会話から投資に関する情報共有が頻繁に行われます。また、話し相手は家族だけでなく、友人もおすすめです。他者と知識や意見を共有することで、楽しく知識を吸収できます。既に投資の経験がある方は、そこで得た経験や知識を友人や家族と共有するのもよいでしょう。
投資に関する知識を蓄えるうえで重要なのは、情報の正確さです。誤った知識を身につけないためにも、最初の教材としてまずは信頼できる情報媒体に限定しましょう。例えば、SNSやYouTubeなどで発信される投資の情報の中には、発信者の利益を優先した主観的なアドバイスが散見されます。つまり、情報の目利き力が問われます。
投資を始めるにあたって、目標金額・期間・ライフプランの設定は重要です。例えば、「将来のマイホーム購入のために」「十数年後の子どもの大学資金に」「老後の年金にプラスするお金に」といった、具体的なライフプランから投資目的を定めることで、目標達成に必要な期間や金額が逆算できます。また、投資に回す金額を毎月の家計収支から適切に設定することで、必要以上にお金を使わないための心理的なブレーキの役割も果たします。
基本的に投資はリスクとリターンが表裏一体であり、ローリスク・ハイリターンの金融商品はありません。リターンとは運用によって得られる収益のことですが、リスクはリターンの不確実性を表しており、投資先にお金を投じる際はリスク管理が大切です。こうしたリスクを正確に推し量るためにも、投資に対して勉強が必要なのです。
投資リスクについての解説記事はこちら。
投資の勉強は知識の幅が広い領域です。専門用語も多いため、少しずつ理解しながら学習すると無理なく金融リテラシーを高められます。少額から始められる投資商品もありますので、ある程度の知識が身に付いたら、証券口座を解説して実際に少額から始めて、実践を通じて学ぶことも良いでしょう。
そして、投資について勉強することは、経済や社会の流れを知ることにつながります。学んだ知識を活用して、ライフイベントへの準備など資産形成につなげていきましょう。
Supervisor
監修者
水野 崇
Mizuno Takashi
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