マネー&ビジネス
2025.05.07
ポイント投資とは、日常生活で貯めたポイントを利用して金融商品に投資する仕組みです。現金の代わりにポイントを活用できるため、投資初心者でも心理的なハードルが低く、気軽に投資を始めやすいのが特徴です。
特徴は、現金を使わずに投資できる点です。クレジットカードやスマホ決済などで貯めたポイントを直接的に投資資金として利用し、株式や投資信託の購入代金として利用します。これにより、リスクを抑えつつ資産形成の第一歩を踏み出すことができます。
ポイント投資の仕組みは非常にシンプルです。まず、クレジットカードの利用やオンラインショッピング、提携サービスの利用などでポイントが貯まります。次に、その貯めたポイントを証券口座に移し、口座内で投資商品を購入します。通常、ポイントは現金としての価値を持たないため、ポイント投資では、これらのポイントを投資信託や株式などの金融商品に変換して運用します。
注意点として、ポイントには使用できる範囲が限られているため、利用するサービスがどの金融商品に対応しているかを事前に確認することが大切です。
ポイント投資を始めるためには、まず証券口座を開設する必要があります。通常の証券口座を使って、ポイントを利用した投資ができる仕組みです。口座開設が完了した後は、以下のステップで投資を始められます。
ポイント投資を始める際に、最も重要なのは「自分の目的に合った投資商品を選ぶこと」です。例えば、リスクを抑えたい場合は、安定的な運用が期待できる投資信託を選ぶのがよいでしょう。一方で、高いリターンを期待する場合は、株式やETFに投資する方法もあります。
また、積立型の投資信託を選ぶことで、少額から長期間にわたりコツコツと運用していく方法もあります。このように、自分の目標やリスク許容度に応じて商品を選びましょう。
ポイント投資は、日常生活で貯めたポイントを活用して金融商品に投資できるサービスです。主要なネット証券が提供しており、それぞれ異なるポイントプログラムに対応しています。
現在、ポイント投資を提供している証券会社は数多くあります。代表的な証券会社とその対応するポイントプログラムを紹介します。
auカブコム証券(現在の三菱UFJ eスマート証券)では、Pontaポイントを 使って投資信託や株式を購入できるサービスを提供しています。Pontaポイ ントは、auやKDDIのサービス、提携店舗などで貯めることができ、貯まった ポイントをauカブコム証券の口座で利用することで、手軽に投資を開始でき ます。
ポイント投資では、以下のような金融商品に投資することができます。
証券会社 | 対応ポイント | 投資対象 |
楽天証券 | 楽天ポイント | 投資信託・国内株式・ETF |
SBI証券 | Vポイント | 投資信託・国内株式・ETF |
マネックス証券 | dポイント | 投資信託 |
auカブコム証券 | Pontaポイント | 投資信託・国内株式 |
ポイント投資では、通常の投資と同様に株式、投資信託、ETF、REITなどの金融商品を購入できます。特に、投資信託は少額から購入でき、リスク分散がしやすいため、初心者におすすめです。
また、新NISA口座に対応している証券会社であれば、ポイントを利用した投資で得た利益が非課税になるというメリットもあります。
このサービスは、少額から始めたい投資初心者や、日常的に多くのポイントを貯めている人に特に適しています。各証券会社によって投資できる商品や手数料のルールが異なるため、事前に確認しておきましょう。
「ポイント投資」と「ポイント運用」は、似ているようで異なる概念です。
ポイント投資は、貯めたポイントを現金代わりに使って国内の株式や投資信託などの金融商品を実際に購入しその買付相当額の全額または現金での投資と併用して買い付け代金の一部にポイントを利用する方法です。ポイントを現金に換算し運用する投資方法です。実際に、そのポイントを利用し国内株式や投資信託などの金融商品を購入することになるため証券口座の開設が必要になります。
運用状況によりますが、分配金や配当金、売却代金はは現金で受け取ります。ポイント運用と異なり、ポイント投資には証券会社などの金融機関を介して投資を行うので証券口座の開設が必要で、取引に応じて手数料が発生する場合があります。また、売却益には課税される点も注意が必要です。
ポイント運用は、ポイントを貯めることを目的として、その貯めたポイントのまま運用するサービスです。実際には、運用会社が株式や投資信託を運用するため証券口座は不要であり、その仕組みはサービス提供会社が提供するコース、株式や投資信託のコースを選び、例えば株価連動型コースを選び、投資者は金融商品の値動きに連動して増減するポイントをチェックするだけの仕組みです。購入時よりも値上がりしたときに売却すれば、売却益がプラスされたポイントを受けることができます。。たとえて言えば資産運用の模擬体験ができるサービスといえるでしょう。
貯めたポイントを利用して分配金や配当金はなく、運用が終れば、現金で引き出しできず、ポイントで引き出すことになります。例えば、株価連動型コースを選ぶと、実際の運用状況に連動してポイントが増減する仕組みです。このサービスのメリットは、手数料が不要で証券口座の開設も必要ないため、投資初心者でも気軽に始められる点です。
項目 | ポイント投資 | ポイント運用 |
実際の投資 | 〇
(本物の金融商品を購入) |
×
(シミュレーション) |
手数料 | あり(場合による) | なし |
証券口座 | 必要 | 不要 |
現金化 | 可能
(売却時に現金受け取り) |
不可
(原則ポイントのみ) |
ポイント投資では、実際に投資を行うことで、金融商品を通じて利益や損失が発生します。しかし、シミュレーションでは、実際のお金を使うことなく、仮想の資産で投資の練習ができるため、リスクを負わずに投資の感覚を養うことができます。
また、実際の投資では、資産の増減をリアルタイムで感じることができ、投資の意思決定を行う必要があります。一方、シミュレーションでは、投資の結果がわかるものの、実際の資産を使うわけではないため、リスクが伴うことはありません。
このように、ポイント投資は少額で始めやすい反面、投資する金融商品やサービス選びには慎重さが求められます。初心者はまずシミュレーションやポイント運用で、まずは投資に対する感覚を掴んでみるのも一つの方法です。
ポイント投資は、現金を使わずに投資体験ができるため、初心者でも気軽に挑戦しやすいのが特徴です。ここでは、ポイント投資の主な魅力を詳しく解説します。
ポイント投資の最大の特徴は、手持ちの現金を使わずに投資を始められる点です。保有しているポイントだけで金融商品を購入できるケースもあります。クレジットカードや電子マネー、通販サイトなどで貯めたポイントを活用できるため、「投資にはお金が必要」という心理的なハードルを下げることができます。これにより、投資未経験者でも気軽に資産運用を始められます。
通常の投資ではまとまった資金が必要ですが、ポイント投資なら100ポイント(=100円)から始められる場合が多く、大きな資金を用意する必要がありません。一部のサービスでは、1ポイントから投資できるものもあります。少額からスタートできるため、投資の仕組みを学びながら経験を積むのに最適です。
ポイント投資は、実際の投資プロセスを体験しながら学べるため、投資初心者にとって貴重な学習機会となります。株式や投資信託の購入、値動きの確認、売却のタイミングを考えるなど、本格的な投資と同じ流れを経験できるため、投資の基本を実践的に学べます。
ポイント投資は、少額を定期的に投資することで、長期運用や分散投資を実践しやすいのも魅力です。投資信託を利用すれば、複数の資産に分散投資できるためリスクを抑えながら運用が可能です。また、毎月コツコツとポイントを積み立てることで、価格変動の影響を平均化する「ドルコスト平均法」の効果も得られます。
新NISA口座を利用すれば、ポイントで買付した銘柄が値上がりしたタイミングで売却すればポイント投資による運用益が非課税になります。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISAを活用することで税負担を抑えつつ資産運用が可能です。長期的に資産を増やしたい人にとって、税制優遇を受けながら投資できる点は大きなメリットとなるでしょう。
これらの特徴から、ポイント投資は初心者にとって手軽に投資を学びながら始められる手段といえます。
しかし、ポイント投資にも注意すべき点があるため、次にリスクやデメリットについて解説します。
ポイント投資では、通常の投資と比べて購入できる金融商品が限られる場合があります。例えば、一部の株式や投資信託しか取り扱っていないケースもあるため、自分が投資したい商品が対応しているか事前に確認しましょう。
投資信託や株式の売買には、ポイント投資でも通常の投資と同様に、売買時に手数料が発生する場合があります。取引手数料や信託報酬などは証券会社によって異なるため、低コストで運用できるサービスを選ぶことが重要です。
ポイント投資は市場の動きによって損失が発生することがあります。元本保証ではないため、慎重に運用する必要があります。市場の変動によって投資したポイントが減少する可能性もあるため、リスク管理を意識しましょう。
ポイント投資で得た利益が一定額を超えると、特定口座やNISA口座を利用していない場合、売却益や配当金に対して確定申告が必要になることもあります。
「もっとポイントを貯めよう」と考えすぎると、不要な買い物をしてしまう可能性があります。ポイント投資を始める際は、無駄遣いに注意しましょう。節約目的で始めたはずのポイント活用が逆効果になることもあるため、冷静に判断することが大切です。
これらの注意点を理解し、自分に合った方法でポイント投資を活用すれば、リスクを抑えながら効率的に資産形成を進められるでしょう。
投資を始めたいものの、「損をするのが怖い」と感じる人にとって、ポイント投資は最適な選択肢です。現金ではなく貯めたポイントを活用するため、万が一損失が発生しても実際の金銭的ダメージは少なく、心理的な負担を抑えながら投資を体験できます。少額から投資できるため、失敗を恐れずに投資の仕組みを学ぶことができます。
「投資を始めてみたいけれど、どこから手をつけていいかわからない」と悩んでいる人にも、ポイント投資はおすすめです。ポイント投資では、実際の株式や投資信託と同じ仕組みで資産運用を行えるため、市場の動きを体験しながら学ぶことができます。これにより、将来的に本格的な投資を始める際の良い準備となり、投資の基本を理解するのに役立ちます。
普段からクレジットカードや電子マネー、通販サイトなどで多くのポイントを獲得している人にとって、ポイント投資は非常に魅力的な選択肢です。例えば、楽天市場やスマホ決済を頻繁に利用する人は、日々の買い物で貯まるポイントを資産運用に活用できます。
本来、ポイントは買い物に使うことが多いですが、ポイント投資を活用することで、単なる割引や特典としての利用にとどまらず、資産形成の手段として役立てることが可能です。さらに、運用成果が出れば、貯めたポイントが増える可能性もあり、日常生活の中で資産を増やす新たな方法としても魅力的です。
ポイント投資は、少額からリスクを抑えながら投資を学べるため、初心者や投資未経験者にとって理想的な選択肢といえるでしょう。
まずは、ポイント投資に対応している証券会社(楽天証券、SBI証券など)で口座を開設します。口座開設には、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)が必要になるため、事前に準備しておきましょう。
証券会社のシステムで、投資に利用するポイントを登録・連携します。ポイントの設定方法は証券会社によって異なるため、公式サイトの案内を確認しましょう。
投資信託や株式など、目的やリスク許容度に応じた商品を選びます。初めての投資なら、リスクが分散されている「投資信託」がおすすめです。
購入する商品を決めたら、使用するポイントを設定して注文を実行します。少額から投資できるため、最初は無理のない範囲で試してみましょう。
投資後は、定期的に運用状況をチェックし、市場の動きや自身の投資方針に合わせて見直します。短期の値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で運用することが大切です。
まずは少額から始めて、投資の流れを学んでみてください。
ポイント投資は、初心者が少額から投資を始められる手軽な方法です。現金を使わずに投資の経験を積めるため、リスクを抑えながら投資を学ぶことができます。ただし、証券会社の口座開設や手数料、確定申告の可能性など、注意すべき点もあります。賢くポイントを活用して、投資の第一歩を踏み出してみましょう!
本コンテンツは、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものです。投資家は投資商品ごとのリスクを十分理解したうえで、投資について調査・検討し、自らの責任の下で投資を行うようお願いします。掲載されている情報を基に損害を被った場合でも、運営会社及び情報発信元は一切の責任を負いません。本コンテンツに掲載される情報は、弊社が信頼できると判断した情報源を元に作成していますが、その情報の確実性を保証したものではありません。なお、本コンテンツの記載内容は予告なしに変更することがあります。
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