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2024.01.30
2024年からは若い世代にメリットのある新NISAが始まるなど、投資や金融リテラシーを若い世代に広げる取り組みが実を結びつつあるようです。
しかし、昨今の物価高やなかなか収入が増えないという現状に、将来の不安を感じる若者は少なくはないでしょう。若者にとっての将来の資産形成、その先にある老後資金の準備には「投資」を検討することも備えの一つです。
Z世代の若者は、投資についてどのように考え、何を重視して投資を行っているのでしょうか。
本調査では、Z世代(15〜28歳/1996年~2009年生まれ)の方で①投資経験がある505人と②投資経験がない505人の合計1,010人を対象に、「Z世代の投資意識」に関する調査を実施しましたので、その調査結果をお知らせいたします。
<調査サマリー>
・【Z世代に聞く!】投資している・知っている投資商品は?
・若者が投資をしている/していない理由とは
・投資未経験者が興味ある投資商品は、「特にない」に次いで「新NISA」「株式投資」が上位に
・投資を始めようと思ったきっかけは「貯金だけでは将来が不安」が4割以上、生活や金融リテラシー向上のために投資をする人も
・Z世代の投資経験者が情報収集に利用しているのは『インターネット』『経済ニュース』『Instagram』
・【Z世代に聞く】投資商品を選ぶ上で重視すること、将来のビジョンとは
・まとめ:貯金だけでは不安!将来のために中長期的な投資が有益だと考えるZ世代が多数
はじめに、投資経験がある方に「あなたが投資している/したことのある投資商品は何ですか?(複数回答可)」 と質問したところ『株式投資(52.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『投資信託(49.1%)』『新NISA(42.0%)』と続きました。
一方で、投資経験がない方には「あなたが知っている/理解している投資商品は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『特にない(56.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『株式投資(26.1%)』『新NISA(21.8%)』と続きました。
Z世代では、投資の中でも株式投資や投資信託の経験者が多いようです。
また、投資経験がない方からは、半数以上の方が「特にない」と回答した一方で、株式投資や新NISAといった商品が認知されていることがわかりました。
では、投資経験がある方がその投資商品を選んだ理由は何なのでしょうか。
投資経験がない方に対しても、投資をしていない理由を合わせて聞いたところ、以下のような回答が多く寄せられました。主な回答を一部抜粋して紹介します。
■投資経験者が今まで経験した投資商品を選んだ理由
・株主優待を受けたかったから(10代/女性/栃木県)
・(投資信託は)少額から始められて、ポイント等での投資もでき、始めやすいと思ったから(20代/男性/石川県)
・株主優待と配当金を得るため(20代/男性/神奈川県)
・親に勧められた新NISAを始めました。(20代/男性/神奈川県)
・(新NISAは)老後のために非課税で低リスクで行えるから。(20代/女性/東京都)
・(新NISAを)やってみたかったから、有名なところの株を買うようになった(20代/女性/福岡)
■投資未経験者が投資をしていない理由
・やり方がわからないから(10代/女性/福岡県)
・自由に使えるお金がないから(10代/女性/埼玉県)
・投資したお金が減ることもあるから(10代/女性/群馬県)
・怖いから(10代/男性/福岡県)
・面倒だから(20代/女性/愛知県)
・興味はあるが、実際に始めるのは怖い(10代/女性/東京都)
・いろいろ知識がないと怖いから(20代/女性/兵庫県)
・投資するお金がない(20代/男性/大阪)
投資経験がある方は、株主優待や配当などのメリット、認知度の高さや少額投資などのリスクの低い投資商品を投資した理由に挙げている一方で、投資経験がない方は、知識が不足していること、投資に回せるお金がないことを理由に投資に踏み出せないことがうかがえます。
では、投資経験がない方は、投資を始めるとしたらどのような商品を選ぶのでしょうか。
そこで、投資経験がない方に「投資を始めるとしたら、どのような投資商品を始めようと思いますか?(上位3つまで)」と質問したところ、『特にない(60.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『新NISA(18.8%)』『株式投資(13.5%)』と続きました。
Z世代の投資未経験者は、なかなか投資に前向きになれない方が多いようです。
一方で、約5人に1人は新NISAを始めてみたいと考えていることが明らかになりました。
さらに、「何らかの投資商品を選んだ理由は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『初心者でも始められそうだから(55.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『テレビなどで目にすることが多いから(24.3%)』『家族や知人がやっているから(18.3%)』と続きました。
認知度の高さや、初心者でも手軽に始められそうなわかりやすさといったイメージがある商品に関心を持つ傾向がうかがえました。
次に、投資経験がある方に「投資を始めようと思ったきっかけは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『貯金だけでは将来に不安を感じる(46.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『金融リテラシーを身につけたい(36.4%)』『生活に使うお金を増やしたい(33.5%)』と続きました。
貯金だけでは将来に不安を感じたことから投資を始めようと思った若者が4割以上いることがわかりました。
一方で、これから社会で活躍する若い世代が、金融リテラシーを身につけるために投資を始めたり、現在の生活で使うための資金を増やすために投資を行っていることも上位の回答からはうかがうことができます。
続いて、「投資に関する情報をどのようにして収集していますか?(複数回答可)」と質問したところ、『インターネット(39.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『経済ニュース(30.5%)』『Instagram(26.9%)』と続きました。
インターネットや経済ニュースといった媒体で情報収集を行いつつも、InstagramやYouTube、X(旧Twitter)といったSNSを通じてからも情報を得ていることがZ世代の傾向であることもわかりました。
では、投資を始めた当初の投資金額はどのくらいだったのでしょうか。
投資経験がある方に、「初期の投資額を教えてください」と質問したところ、『〜1万円未満(26.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『1万円以上5万円未満(25.9%)』『5万円以上10万円未満(11.3%)』と続きました。
Z世代では、1万円未満の少額から投資を始めた方が多いようです。
続いて投資経験者に対して、「どのような投資から始めましたか?(複数回答可)」と質問したところ、『投資信託(34.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『株式投資(31.9%)』『新NISA(NISA)(25.7%)』と続きました。
仮想通貨という新しい投資商品を選んだ方も一定数いましたが、投資信託や株式投資といったものから始めた方が多いことがわかりました。
「投資商品を選ぶときに重要だと思うことを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『リスクの低さ(55.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『利回りの高さ(28.3%)』『長期的な目的で投資できるか(24.1%)』と続きました。
約半数がリスクの低さを重視して投資商品を選ぶと回答していることから、投資に対して慎重なZ世代の若者が多いことがうかがえます。
また、「投資を行うことで、将来どのようなことができるようになると思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『資産を増やす(45.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『老後のため資産形成(25.4%)』『時間的に余裕のある生活(24.5%)』と続きました。
老後のためという回答も多い一方で、時間的に余裕のある生活や子どもが生まれた時や家やマンションを購入する時など中長期的な未来に備えるために投資をするZ世代の若者も少なくないことがわかりました。
今回の調査では、Z世代(15〜28歳/1996年~2009年生まれ)の投資経験者と投資未経験者の双方に投資についての質問を伺いました。
投資経験がある方、ない方ともに「株式投資」「投資信託」「新NISA」といった商品の認知度が高いようです。短期的なリターンを得るというよりは資産形成や老後の備えをする目的で長期的な投資をしている方も一定数いました。
投資を始めようと思ったきっかけとして、貯金だけでは将来に不安を感じている方が多くいながらも、金融リテラシーの向上や、ライフイベントへの備え、時間的余裕のある生活を送るためといった中長期的な投資目的はZ世代にも浸透しているようです。
一方で、投資経験がない方については、始めるとしたら「新NISA」や「株式投資」と回答した方もいましたが、「特にない」という方が多いことも明らかになりました。投資を始めることに踏み出せない理由として、知識のなさや投資リスクに対する「怖さ」が始めることを阻んでいることがうかがえました。
未経験者が投資を始めるならば「新NISA」や「株式投資」を選び、その理由として初心者でも始めやすい、目にすることが多いなどの声が寄せられました。
●調査概要
調査概要:「Z世代の投資意識」に関する調査
【調査期間】2024年1月9日(火)~2024年1月10日(水)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
【調査人数】①投資経験がある方:505人/②投資経験がない方:505人
【調査対象】調査回答時にZ世代(15〜28歳/1996年~2009年生まれ)の方で①投資経験がある方/②投資経験がない方であると回答したモニター
【調査元】WeCapital株式会社(https://we-capital.co.jp/)
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
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