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2024.08.21
グローバルな活躍をしていくため語学力やコミュニケーション能力などの向上が期待できると人気の海外留学。
では、実際に子どもが海外留学を希望したときに「YES」と即答できる家庭はどのくらいあるのでしょうか。また、現在の円安は、海外留学に対しどのような影響を与えているのでしょうか。
本調査では、中学生以上の子どもがいる30代〜50代男女の合計1,016人を対象に、「子どもの海外留学」に関する調査を実施しましたので、その調査結果をお知らせいたします。
<調査サマリー>
・留学に行きたい学生の割合はどのくらい?
・海外留学期間「2週間〜1ヶ月未満」が最多に
・子どもの留学、検討や迷うなどの感想が6割超
・留学への難色、7割以上が「経済的に難しい」と回答
・子どもの海外留学、行かせたい国はどこ?どんな目的を持ってほしいのか
・大打撃!保護者は円安による留学への影響をどう考える
・これからの教育資金の備え
・まとめ
はじめに、お子さんの海外留学志向についてうかがっていきたいと思います。
「お子さんは海外留学志向がありますか?(複数回答可)」と質問したところ、『中学生ーある(4.4%)』『高校生ーある(9.3%)』『大学生ーある(10.1%)』と回答しました。
続いて、具体的に海外留学をするならどのくらいの期間を利用して行きたいと考えているのかうかがいました。
海外留学志向が「ある」と答えた方へ「お子さんはどのくらいの期間、海外へ行きたいと考えていますか?」と質問したところ、『2週間〜1ヶ月未満(22.8%)』が最も多く、次いで『1ヶ月〜3ヶ月未満(17.2%)』『3ヶ月〜6ヶ月未満(15.4%)』という回答結果になりました。
中学生の段階では、あまり海外留学について考えられていないものの、高校生・大学生になるにつれ、約1割の方が海外留学の検討をしており、半数以上の方が6ヶ月未満の留学を希望していることが明らかとなりました。
では、実際にお子さんから留学の志向を伝えられた時、保護者は率直にどのような感想を抱いているのでしょうか。
「今、海外留学へ行きたいとお子さんから伝えられた場合の率直な感想を教えてください」と質問したところ、『迷わず行かせる(21.3%)』『行かせたいが検討が必要(39.3%)』『迷うが行かせる(24.1%)』『行かせない(15.3%)』という回答結果になりました。
迷わず行かせるという意見は約2割に留まり、検討や迷うなどの感想が6割を超えており、海外留学へ向けて賛成の気持ちはあるものの、不安が生じていることが明らかとなりました。
それぞれの理由には、どのような背景があるのでしょうか。
まずは、前述の質問で海外留学へ「迷わず行かせる」「迷うが行かせる」と回答した方に、「その理由について教えてください(上位3つまで)」と質問したところ、『チャレンジ精神を育むため(47.4%)』が最も多く、次いで『語学力向上のため(40.3%)』『異文化に適応する力が身につくため(40.0%)』という回答結果になりました。
異文化に適応するために、様々なことにチャレンジし並行して語学力の向上が見込まれることに海外留学への期待が寄せられているようです。
続いて、反対に「行かせたいが検討が必要」「行かせない」と回答した方に、「その理由について教えてください(上位3つまで)」と質問したところ、『経済的に難しい(72.0%)』が最も多く、『治安が心配(57.2%)』『健康面・精神面が心配(24.4%)』と続きました。
7割以上の方が経済的に厳しいと回答し、子どもの海外留学への志向に対する不安の多くが留学資金に対してであることが明らかとなりました。
資金面で懸念はあるものの、様々なメリットも挙げられた海外留学ですが、せっかく行くのならば、子どもにどんな国でどんな経験をしてほしいと思うのでしょうか。
海外留学へ「迷わず行かせる」「迷うが行かせる」と回答した方に、「海外留学に行かせたい国はどこですか?(上位3つまで)」と質問したところ、『アメリカ(51.7%)』が最も多く、次いで『オーストラリア(50.7%)』『カナダ(39.2%)』という回答結果になりました。
続いて、「どのような目的で海外留学へ行かせたいですか?(複数回答可)」と質問したところ、『外国語コミュニケーション向上のため(66.5%)』が最も多く、『チャレンジ精神や行動力を高めるため(47.2%)』『異文化適応力を身につけるため(44.4%)』と続きました。
海外留学に対し、語学力だけでなくコミュニケーション能力や適応能力、そこへ向かうためのチャレンジ精神など、親元を離れ異国で過ごす環境への魅力が示唆されました。
実際に今の円安という状況で海外留学を検討するとなった場合、保護者の皆さんはどのような懸念を抱くのでしょうか。具体的にうかがいました。
■円安によって留学先(国)や留学期間などに、どのような影響があると感じますか?具体的に教えてください
・留学期間は短くしてほしいと思うかもしれない(50代/女性/神奈川県)
・経費が高くなっている。学費だけでなく生活費の工面が大変(50代/女性/千葉県)
・経済的に厳しくなり、選択肢が狭くなると思います(40代/男性/愛知県)
・金銭面の負担が大きく、行きたい国や期間を諦めざるを得ない(50代/女性/福岡県)
・生活が苦しくなり、勉学に支障が出る(50代/女性/大阪府)
近年急激に加速した円安によって、留学先や留学期間の選択肢が狭くなっただけでなく、留学中の生活の負担も大きくなることが懸念されているようです。
では、今後も高騰が続くと思われている教育資金を、どのように備えているのでしょうか。
「お金(教育資金)を貯める工夫として経験があるものを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『無駄なものを買わない(50.4%)』が最も多く、次いで『自炊を心掛ける(30.5%)』『固定費を減らす(28.2%)』と続きました。
全体として教育資金がどのくらい必要なのか、経済状況によって大きく左右されてしまうため、まずは普段の生活でできることから、少しずつ教育資金を用意しているようです。
投資で増やす動きを取っている方も約2割いるようですが、手元のお金を守る動きの方が強いと言えそうです。
では、投資をしていない方は投資に対してどのようなイメージをもっているのでしょうか。
最後に、「投資に対するイメージを教えてください」と質問したところ、『リスクが怖い(36.9%)』が最も多く、次いで『知識が必要そう(22.0%)』『損失が大きそう(12.3%)』と続きました。
円安の影響で、海外留学やその他教育資金への備えはさらに必要になっているという認識はあるものの、投資に対する知識や、リスク・損失への対する不安があるようです。
今回の調査では、海外留学を志向する子どもと、保護者の現実的な意見とともに円安が海外留学に与える影響などが明らかとなりました。
高校生・大学生の約1割が海外留学に対し興味を示しており、海外留学によって、語学力向上やチャレンジ精神が育まれることを期待しているようです。
一方で、6割以上の方が子どもから海外留学志向を伝えられた場合「迷うが行かせる」「行かせたいが検討が必要」と考えているようで、その理由として7割以上の方が経済的に難しいと感じていることが明らかとなりました。
海外留学に行かせたいものの円安の影響により、留学先や留学期間の選択肢が狭まることや、留学先での生活資金についても懸念されているようです。
普段の生活の中で様々な工夫をして、教育資金を用意している方が多くみられる一方で、投資をしていると回答した人は約2割と少数であり、リスクや知識について不安を感じている人が多いことも明らかとなりました。
そんな方は、少額からの投資には新NISA等を活用し教育資金を確保する投資の他に、不動産クラウドファンディングも新たな投資手段の一つとして考えてみるのも良いでしょう。
不動産クラウドファンディングにおいては、通常は高額な出資が必要となる不動産投資とは違い、最少1万円から投資をすることができます。
これからの教育資金に備えて、投資も手段の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
調査概要
【調査概要】「子どもの海外留学」に関する調査
【調査期間】2024年7月22日(火)~2024年7月23日(水)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供する調査PRPRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,016人
【調査対象】調査回答時に中学生以上の子どもがいる30代~50代男女であると回答したモニター
【調査元】We Capital株式会社(https://we-capital.co.jp/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
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