マネー&ビジネス
2024.09.13
新NISA開始から8ヶ月がたちました。
これまで投資してきた方はもちろん、続く物価高や将来への不安から、新NISAで初めて投資を始めた方もたくさんいるでしょう。
しかしながら、8月に入り日経平均株価が大幅に下落し、新NISAを利用している方の不安な声などがSNS上でもあがっています。
では、新NISAの運用を始めて、実際の満足度は現状どの程度なのでしょうか。
本調査では、新NISAを利用している20代〜40代1,004人を対象に、「新NISAの満足度」に関する調査を実施しましたので、その調査結果をお知らせいたします。
<調査サマリー>
・新NISAを始めた理由は『老後資金のため』が約6割!投資金額は3割が『10万円以上』と回答
・8割近い方が新NISAに満足していると回答
・新NISAの利用に満足している、していない理由とは?
・新NISA運用成績は『+0%~3%未満』が最多。今後も続けたいと考える人が9割
・併用したいと考えている投資とは?
・新NISAと併用して投資を行う場合の掛け金は?
・まとめ
「新NISAを利用する前(2024年1月1日以前)から投資をしていましたか?」と質問したところ、『はい(75.6%)』『いいえ(24.4%)』という回答結果になりました。
約8割の方が、新NISAを利用する前から投資を行っていたようです。
では、どのような理由で新NISAを始めたのでしょうか。
そこで、「新NISAを始めた理由は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『老後資金のため(64.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『生活費を増やすため(29.8%)』『子どもの教育資金・マイホーム購入など目標金額達成のため(23.7%)』となりました。
老後資金のために新NISAを始めた方が約6割と多く、また、生活費を増やすためや子どもの教育資金、マイホーム購入などの資金のためといった回答も上位に挙がりました。
では、現在新NISAで投資をしている金額はどのくらいなのでしょうか。
「新NISAで投資している金額はいくらですか?」と質問したところ、『10万円以上(34.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『1~2万円未満(12.9%)』『2~3万円未満(12.1%)』となりました。
新NISAで10万円以上投資をしている方が最も多いようです。最も多いことがわかります。
また、生活に負担があまりかからない程度の1~2万円未満、2~3万円未満という方も多いことが示されました。
新NISAを始めた理由などが明らかになりましたが、満足している方はどのくらいいるのでしょうか。
「新NISAを始めてみて、現在の満足度はどのくらいですか?」と質問したところ、『とても満足している(22.1%)』『満足している(56.1%)』『あまり満足していない(18.4%)』『まったく満足していない(3.4%)』という回答結果になりました。
『とても満足している』『満足している』と回答した方を合わせると、8割近い方が新NISAを始めてみて満足している一方で、満足していない方も一定数いるようです。
では、そう思う理由とは一体何なのでしょうか。
満足している方、していない方に理由を聞いたところ、以下のような回答が多く寄せられました。主な回答を一部抜粋して紹介します。
■新NISAを始めての満足度は?
【とても満足している】
・利益から税金を引かれないから(20代/男性/高知県)
・投資枠が増えたし、旧NISAより融通が利くようになったから(30代/男性/静岡県)
・資産が増えているため(30代/男性/東京都)
・十分増えているし、手間がかからないから(40代/男性/茨城県)
【満足している】
・今のところ、資産が増えているため(20代/女性/東京都)
・預金より増えるから(20代/女性/北海道)
・将来への安心感(20代/男性/鹿児島県)
・着々と増えている(30代/男性/大分県)
【あまり満足していない】
・まだメリットをそこまで感じられないから(20代/女性/大阪府)
・マイナスだから(30代/男性/大阪府)
・利益が出ないと意味がないシステムなので(40代/男性/大阪府)
・期待していたほど増えていない(40代/男性/大阪府)
【まったく満足していない】
・使い方がわからない(20代/女性/兵庫県)
・投資金額が少ないから(40代/男性/三重県)
・安定していない(40代/男性/広島県)
・下がったから(40代/女性/東京都)
資産が増えていることや手間がかからないこと、将来への安心感から新NISAを始めて満足している方がいる一方で「期待していたほど増えていない」「安定していない」「メリットをそこまで感じられていないといった理由」で満足できていない方もいるようです。
先程の調査結果で、新NISAを始めて満足している方、していない方の割合などがわかりました。
では、現在の運用成績はどうなのでしょうか。
「運用成績について教えてください」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。
・『+10%以上(18.5%)』
・『+5%~10%未満(18.2%)』
・『+3%~5%未満(18.3%)』
・『+0%~3%未満(24.3%)』
・『0%~-2%未満(9.3%)』
・『-2%~-4%未満(4.9%)』
・『-4%~-6%未満(2.6%)』
・『-6%~-8%未満(1.0%)』
・『-8%以下(2.9%)』
約8割の方の運用成績がプラスですが、一方でマイナスという方も一定数いることが示されました。
では、今後も新NISAの利用を続けたいと思う方はどのくらいなのでしょうか。
そこで、「今後も新NISAの利用を続けたいと思いますか?」と質問したところ、約9割の方が『とても思う(50.3%)』『思う(42.7%)』と回答しました。
新NISAに魅力を感じ、今後も利用を続けたいと思う方が多いことが判明しました。
では、新NISAと併用して投資を行いたいと思う方はどのくらいいるのでしょうか。
「新NISAと併用して投資を行いたいと思いますか?」と質問したところ、約7割の方が『とても思う(33.4%)』『思う(40.0%)』と回答しました。
新NISAと併用して投資を行いたいと思う方は多いようですが、併用する場合、どのくらいの金額をかけられそうなのでしょう。
オカネコが公表した「新NISAの利用意向調査2024年4月」*によると、新NISAの毎月の積立平均額は58,628円となります。
新NISAに「〜5万円未満」かけている方にプラスでどのくらいかけていきたいと思うのか聞いてみました。
*1 参照元:オカネコが公表した「新NISAの利用意向調査2024年4月」による調査(https://okane-kenko.jp/media/survey_2404-03/)
■新NISAと併用して投資を行う場合の掛け金は?
【とても思う】平均2.8万円/月
【思う】平均1.6万円/月
新NISAと併用して行う投資の掛け金の平均は『とても思う』と回答した方が平均2.8万円/月、『思う』と回答した方が平均1.6万円/月になり、投資への関心度が高く、新NISA以外の商品を併用してでも投資をしたいと考えている人が多いようです。
では、新NISAと併用する投資商品は、どのようなものを求めているのでしょうか。
前の質問で『とても思う』『思う』『わからない』と回答した方に、「併用する場合、どのような投資商品を求めていますか?」と質問したところ、『堅実な結果(35.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『低リスク(23.4%)』『長期ホールド(20.4%)』となりました。
新NISAと併用する場合、堅実な結果が出るものや低リスクなもの、長期ホールドといった投資商品を求めていることが示されました。
今回の調査結果で、新NISAを利用している方の満足度が明らかになりました。
新NISAを利用する前から投資を行っていた方は約8割と多く、新NISAを始めた理由として老後資金のためや生活費を増やすため、子どもの教育資金やマイホーム購入資金のためといった回答が上位に挙がりました。
また、新NISAは年間投資上限額や非課税保有限度額が拡充されたことから、投資している金額は10万円以上と回答した方も多く、投資にかけるお金は増えてきているようです。
さらに、運用成績についても8割近い方がプラスであることから、今後も新NISAの利用を続けたいと思う方は9割にも上る結果になりました。
新NISAの満足度が非常に高く、約7割の方が新NISAと併用して投資を行いたいと回答していることから、投資への関心度はさらに高まってきたといえるでしょう。
そして、併用する場合は堅実な結果や低リスク、長期ホールドといった投資商品を求める声も多く挙がったことから、自分に合った新たな投資商品を選ぶことが重要でしょう。
【調査概要】「新NISAの満足度」に関する調査
【調査期間】2024年8月14日(水)~2024年8月15日(木)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,004人
【調査対象】調査回答時に新NISAを利用している20代〜40代と回答したモニター
【調査元】WeCapital株式会社(https://we-capital.co.jp/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
本コンテンツは、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものです。投資家は投資商品ごとのリスクを十分理解したうえで、投資について調査・検討し、自らの責任の下で投資を行うようお願いします。掲載されている情報を基に損害を被った場合でも、運営会社及び情報発信元は一切の責任を負いません。本コンテンツに掲載される情報は、弊社が信頼できると判断した情報源を元に作成していますが、その情報の確実性を保証したものではありません。本コンテンツに関するご質問や参照のお問い合わせは受け付けておりません。なお、本コンテンツの記載内容は予告なしに変更することがあります。 WeCapial株式会社 第二種金融商品取引業:関東財務局長(金商)第2768号 加入協会:一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 HP:https://www.we-capital.co.jp/ サービスサイト:https://yamawake.jp/index.html
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